8月に最も読まれた記事 高校3年生の素晴らしい寄稿 パル通信(133)

2023年8月に最も読まれた記事をご紹介します。
井出留美 2023.08.31
誰でも

こんにちは。ニュースレター「パル通信」にご登録いただき、サポートメンバーの方にはいつも食品ロス削減の活動をサポートいただき、誠にありがとうございます。

今号では、2023年8月に最も読まれた記事をはじめ、8月中に配信した記事をご紹介します。

食におけるアップサイクルについて パル通信(128)

開封率の数字では最も低かったものの、読んだ方の返信や新たな登録が最も多かったのが、高校3年生の森永理子さんの寄稿でした。

自分自身が高校3年生だったときを振り返り、その行動力や思考力に頭が下がる、尊敬する、という気持ちを抱いた方もいたようです。返信をいただいた中には「森永さんに伝えてください」と書いてあるものもあり、どのメッセージも長文だったことが印象的でした。熱意や真摯な姿勢は人の心を動かすのだということを目の当たりにしました。

私は以前、食品産業センターの食品ロスに関する寄稿を依頼され、報告書に有識者コラムとして掲載されました。これを公式サイトに載せるにあたり、食品産業センターの方に連絡したところ、担当者の方まで森永さんの評判を聞いていて、びっくりしました。

8月6日(日)午前9:30-10:30に開催した、サポートメンバー(月額500円〜)限定の第五回オンライン交流会には、サポートメンバーの森永さんも参加してくださいました。参加者総勢16名の住まいは北海道、長野県(軽井沢・諏訪市)、東京、埼玉、大阪、滋賀、三重、岡山、山口、沖縄、ニューヨークと幅広く、職業もさまざまでした。中には参加者の話すことを必死でメモをとったという方もいます。参加者それぞれ、森永さんへのメッセージを熱く語ってくれて、「失敗を恐れずにチャレンジして」という言葉は、森永さんにとっても励みになったとのことでした。サポートメンバーのシェアシマの熊谷さんのご厚意で、シェアシマinfoに森永さんの寄稿が掲載されました。ありがとうございました。

サポートメンバー限定オンライン交流会では、参加者が互いに知り合うことができ、中には食品企業同士で面会された事例もあります。第六回のオンライン交流会は10月中旬に開催予定です。

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9月29日「食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー」NYリクエスト募集 パル通信(132)

8月配信記事の中で最も開封率の高かったのは、2020年に国連が定めた「食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デー」の記事です。日本では、ほとんど報じられておらず、マスメディアの報道だけだと知らない情報だと思います。が、欧州や米国では、国連が定めた食品ロスに関する啓発の国際デーとして、9月29日前後に食品ロス関連のイベントやプロジェクトが予定されています。来月9月下旬には、米ニューヨークで開催される食品ロスの会議に私が参加します。ニューヨーク現地で聞いてきてほしいこと、見てきてほしいことについても募集しました。

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「虫の力を無視できない」昆虫で食品ロスを減らす海外スーパーの事例 パル通信(129)

次に多く読まれたのは昆虫に関する記事でした。パル通信のサポートメンバーにも、昆虫料理研究家の内山昭一先生がいらっしゃいます。2013年、国連FAO(食糧農業機関)は、昆虫類の役割に注目した報告書(全201ページ)を発表しており、以来、昆虫が食品や飼料に果たす役割が積極的に研究されてきています。

食品ロスを減らす方法には優先順位があります。まずは、ロスを出さないこと(Reduce:リデュース)です。出さない努力をした上で、それでも余ったら、再利用する(Reuse:リユース)。たとえば人間が食べる。でも、中には、人が食べるのに値しないものもあります。そのようなものはリサイクルする(Recycle:再生利用)。人が食べるに値しない食品廃棄物を、昆虫を使って処理する、そんな取り組みが、海外で進んでいます。

食品のごみは「生ごみ」と呼ばれますが、実は、活用すれば「ごみ」ではなく「資源」です。昆虫の力で資源に換えることができれば、現在、報じられているいくつかの問題(たとえば肥料の高騰など)に対処できる可能性があります。

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【内部告発】最大手コンビニの土用の丑の日、予約なのになぜ廃棄されるのか パル通信(131)

大手コンビニ関係者から情報提供いただいたのは、土用の丑の日に集中的に特売を実施した、うなぎ関連商品の廃棄のデータでした。パル通信126号でも、架空発注のデータを提供いただきました。実際の画面のキャプチャーを複数送っていただいております。

季節商品を「予約制にしました」というのは、大手コンビニ各社が食品ロス削減に向けて説明する対策の一つです。では、なぜ予約制なのに、うなぎが廃棄されるのでしょうか。その裏側には何があるのでしょう....?

2020年に公正取引委員会から発表されたコンビニ調査結果は、業界にも大きく影響を与えました。とはいえ、毎年、恵方巻の売れ残り調査を実施してみると、必ずしもロスが減ったとは言えません。

便利の裏側には何があるのか。まずは現状を知ること。そこから、意識を変え、行動を変えていくことだと思います。

情報をご提供いただいた方は、食べられるものが理不尽な形で廃棄されることに憤りを覚えており、なんとかして現在の大量販売大量廃棄のビジネスモデルを改善したい、との強い思いでデータをご提供くださいました。ありがとうございました。

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京都のうまいもの 食品ロスゼロ、サステイナブルな飲食店に共通するものとは パル通信(130)

この「うまいもの」シリーズは、これまでに何度か配信してきました。中には、うまいものシリーズを楽しみにして、実際にお店を訪問して、写真を撮影し、お礼のメールを送ってくださる方もいらっしゃって、本当にうれしく思っています。

つい先日は、パル通信125号で紹介した「奈良のうまいもの第二弾 17年ぶりに探し当てた創業26周年の店」に、「娘の誕生祝いで行ってきました」という方がいらっしゃり、写真も送ってくださって、とてもうれしかったです。ありがとうございました!

人生で、食事ができる機会は、限られています。せっかくの機会、おいしく、食べたいですね。そして、食材を大切にし、食べ物に敬意を抱いているお店で食べたいです。

京都にはおいしいお店がたくさんありますが、その中でも、食品ロスを出さない取り組みをおこなっているお店を3店ご紹介しました。そのうち1店は、サポートメンバーの方が「京都に行ったらぜひ行ってください」と紹介してくださった、ミシュラングリーンスター取得のお店でした。この記事を読んで、3店のどこかに行ってくださる方がいるといいなあと思っています。

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以上、2023年8月に配信した記事をご紹介しました。

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編集後記

2023年8月19日付で、水産庁の水産政策審議会特別委員に任命されました。水産庁長官の方が、水産資源に関する記事を読んで推薦してくださったそうです。春に水産庁まで面会に行ってきて、今回、発令がありました。水産分野は素人なので躊躇しましたが、専門分野でない人にも委員になってもらっていると伺ったので、お受けすることにしました。少しでも貢献できればと思います。

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9月は、ニューヨーク渡航の週以外は、毎週講演があります。中でも北海道札幌市で開催される第60回北海道消費者大会は、9月12日まで申込受付(先着順)で、一般公開です。9月29日(金)に、かでるホールで開催されます。申し込みされる方はこちらをご覧ください。

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なお、サポートメンバー限定のオンライン交流会、第6回は、10月中旬になる予定です。9月配信の記事でお知らせしますね。

今宵は満月。8月最後の日、よい一日をお過ごしください!

2023年8月31日

井出留美

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