2022年9月に配信したトピックス パル通信(70)

2022年9月に配信した有料記事のトピックスをご紹介します。
井出留美 2022.09.30
誰でも

「パル通信」は、世界120カ国で展開するグローバル食品企業と日本初のフードバンクの双方で広報責任者として勤務し、独立した井出留美が、食品ロスや食のサステナビリティに関する世界の最新情報から本質的なものを選りすぐり、本や映画も含めた、ここだけの情報をお伝えするニュースレターです。

パル通信50号より、月額500円(消費税込)記事の配信をはじめています。今月9月は、広島・四国への出張や、ニューヨークでの会議出席がありましたので、10月以降、関連記事を配信する予定です。また、11月13日(日)9:30am〜10:30amには、有料読者さん限定の第2回オンライン交流会を予定しています。8月に開催した第1回は、さまざまな立場の20名の方が国内外から参加し、楽しい会となりました。

今回の記事では、2022年9月に配信した記事のトピックスをご紹介します。

「食べ残しの持ち帰り」を禁止する飲食店に伝えたいこと(2022.9.2)

議員の関係者の方から「飲食店で食べ残しの持ち帰りを頼んでも、100%断られます。なんとかなりませんか」と電話がありました。コロナ禍でテイクアウト可能な店は増えたものの、調理したてのものではなく、食べ残したものを持ち帰るのは、まだハードルがありそうです。

飲食店で、食べ切れずに持ち帰りを頼んだことは何度もありますが、コロナ前は、「保健所がうるさいから」「安全上の理由で一律禁止」と、ほとんど断られました。コロナ禍になってからは、宴会のような大人数の飲食の機会はなくなりましたが、食べ残しの持ち帰りは「だめ」と言われることが多いようです。これを解決する事例や通知について考えてみました。

この記事を読んだ読者の方からのコメントとして「今回の内容、まさにそう思います!」という声をいただきました。世界的に評価されている日本のレストランに行ったとき、コース料理をちゃんと食べ切れるよう、お腹いっぱいにならないよう、パンをあまり食べないでおいて、帰りに持って帰っていいか聞いたら、お断りされたとのこと。このお店は、日本の中でも突出したサステイナブルな取り組みをしているだけに、非常に残念だったそうです。飲食やレストランに携わる方からのご意見は、沁み入るものがありました。ご意見ありがとうございます!

  • ドギーバッグの起源とは?

  • フランス「グルメバッグ」

  • パンの持ち帰り

  • ピザなどの持ち帰り

  • 汁物の持ち帰り

  • 容器の持参

  • 政府の通知

  • 今日の書籍

  • 今日の映画

  • 編集後記

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災害時に食品ロスを引き起こす3つの要因とは(2022.9.9)

9月は防災月間です。自然災害が起こると食品が不足します。それなのに、なぜ、食べられる食品を捨てなければならない事態が発生するのでしょうか。3つの観点からお話ししました。

記事を読んだ読者の方からのコメントとして、「防災月間の9月にふさわしい切り口で、興味深く拝読しました」との声をいただきました。非常時だけでなく、平時に、いろいろな防災食、非常食を食べてみて、自分の家に合った非常食を備蓄できるよう、試行錯誤していきたいとのことでした。いつもたくさんのコメントを書いてくださり、ありがとうございます!

  • 製造

  • 運搬

  • 配布

  • 解決策

  • 今日の書籍

  • 今日の映画

  • 編集後記

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「世界に逆行する日本の若者」気候変動に関する国際意識調査(2022.9.14)

米国のピュー・リサーチ・センターが、世界19カ国の気候変動に対する意識調査を発表しました。パル通信6号では、米国調査機関のピュー・リサーチ・センターが行った、気候危機や地球温暖化対策への意識調査を発表した(2021年9月14日)結果をご紹介しました。その調査結果では、日本だけが他の国と違って特異的な傾向を示していましたが、今回の新たな調査ではどうなっているかについて、解説しました。

記事を読んだ読者の方からのコメントとして、「気候変動に関する各国の意識と、その中での日本の位置づけについて、とても勉強になりました」との声をいただきました。日本では、同調圧力が強いものの、気候変動を意識した暮らし方を実践している人は、まだまだ少ないのではないかという感想もいただきました。いつもありがとうございます!

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物価高コストはメーカー負担、「強い小売」の弊害(2022.9.16)

ロシアによるウクライナ軍事侵攻を受け、食料価格が急上昇しています。小売の中には「値上げしません」とアピールするところもあります。では、価格上昇分は誰が負担しているのでしょう。

コロナ禍に加えて、ロシアによるウクライナ軍事侵攻は、止まる様子がありません。食料価格が急上昇しています。スーパーなど、小売の中には、このような状況でも「食料品の値上げをしません」とアピールする企業もあります。

記事を読んだ読者の方からのコメントとして、値上げについて、「値上げするメーカーは悪く、値上げを踏みとどまる小売は善」と単純に判断してしまいがちですが、想像力をはたらかせてみれば、そんな単純な話ではない、ということに気づかされました、という意見をいただきました。また、マスメディアの報道を鵜呑みにしない「メディアリテラシー」が重要ではないかということでした。ご意見いただき、ありがとうございます。

  • 2022年6月、商品が棚から消えた

  • 2022年7月、2社が合意した

  • 米マースとも対立

  • 2022年9月、メーカーは勝者

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速報:最新報告書「食料価格高騰の中、EUが輸入以上の食料を廃棄」を受けEU20ヵ国43組織が共同声明(2022.9.23)

2022年9月に発表された最新レポートによれば、食料価格が高騰し、生活費が逼迫する中、EUでは、輸入量以上の食料を捨てていることがわかりました。その最新レポートについての記事です。

読者の方からのコメントとして、日本でも、フランスと同じように、ある一定面積以上の小売店は、決められた量以上に食品を廃棄したら罰金にする法律が必要だと思う、との声を頂戴しました。そして、あまった食品を寄付した場合、万が一、食品事故が起きたとしても、善意でおこなった行為に対しては責任を問わない「善きサマリア人(びと)の法」を、米国や他国同様、日本でも法整備化すべきだというご意見をいただきました。どの記事でも、毎回、コメントをいただき、書き続ける上でも励みになります。ありがとうございます。

  • EUが輸入量以上の食料を廃棄していることが判明

  • 2022年9月20日、EU加盟国20ヵ国43組織が共同声明発表

  • 政府や議員など各組織のコメント

  • EUの食料廃棄の現状(量・経済損失・環境負荷)とは

  • 日本がすべきこと

  • 今日の書籍

  • 今日の映画

  • 編集後記

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編集後記

7月下旬にお知らせしたドキュメンタリー映像作家の久保田徹さんの件、彼がミャンマーで拘束されてから2ヶ月経ちました。いまだ解放の報を聞くことができていません。生きて無事でいてくれることが救いではありますが、一刻も早い解放を願っています。久保田徹さんは、私が出演したドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』の撮影クルーでした。

パル通信読者の堀謙造さんが、応援購入サイト「マクアケ」で挑戦中のホリケンゾウコーヒー、販売はあと4日となりました。これまでの応援購入総額は170万円を超え、サポーターは466名となりました。私も予約購入しましたよ。読者さんの中にも、ニュースレターでこの取り組みを知って購入し、堀さんにメッセージを届けてくださった方もいらっしゃいました(ありがとうございます)。コーヒー好きな方、このラストチャンスにぜひ。

10月26日に、新しい本が出版されることになりました。単著10冊目です。スウェーデンやデンマークでの取材記事をまとめた『北欧でみつけたサステイナブルな暮らし方 食品ロスを減らすためにわたしたちにできること』(青土社)です。インターネット書店では予約が始まっています。

それでは、今日もよい一日をお過ごしください!

2022年9月30日

井出留美

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