6月に最も読まれた記事 乾物カレーの日/1993年から30年間継続/うまいものシリーズ パル通信(122)
こんにちは。いつもニュースレター「パル通信」をお読みいただき、ありがとうございます。サポートメンバーの方には、食品ロス問題の啓発のために毎月支援してくださり、深く感謝申し上げます。おかげさまで、こうして取材に来ることができ、広く多くの方に配信したい記事も書くことができております。先月は、なんと、女子高校生がサポートメンバーになってくださり、驚きました。食品ロス問題に非常に関心が高く、現在は英語やそのほかの勉強にも熱心に取り組んでおられ、次回以降で、サポートメンバー限定のオンライン交流会にも参加してくださる予定です。意識と志の高さに刺激を受けました。
6月24日開催の第4回サポートメンバー限定オンライン交流会では、参加者どうしのつながりがいくつか生まれました。大手食品メーカー社員の方が複数参加していらっしゃったので、あるメーカーの方と別のメーカーの方をお繋ぎしました。何かが生まれれば、場をご提供した者としては非常にうれしいです。
さて、本日は、2023年6月に配信した記事の中から最も読まれた記事、そしてそのほかの記事をご紹介します。
6月3日チャリティイベント「乾物カレーの日」開催!〜乾物で、世界をもっとPEACEに! パル通信(117)
6月に最も読まれた(開封率の高かった)記事は、6月1日に配信した、サステナブル料理研究家で一般社団法人DRYandPEACE代表理事の、サカイ優佳子さんの寄稿記事でした!
サカイさんとは、2006年ごろ、まだ私が食品メーカーの広報室長をつとめていた頃に、あるシンポジウムで出会いました。現在は、乾物文化を広めるための啓発活動を続けておられ、毎年6月3日には、チャリティイベント「乾物カレーの日」を開催しています。この活動によって、植林前には茶色一面だったモンゴルが、だんだんと緑の大地に変わっていく姿には感銘を受けます。最近では新著も出版なさいました。サカイさんのご寄稿をぜひお読みになってください。
「今日の書籍」コーナーでは中学生が執筆した本、「今日の映画」コーナーではムーミンの作者の映画を紹介しています。
1993年から30年続く米国のフードドライブとは パル通信(121)
次に読まれた(開封率の高かった)記事は、6月28日に配信した、「1993年から30年続く米国のフードドライブとは」でした。
私は前職の食品メーカー勤務時代、2008年に、会社としてフードバンク(セカンドハーベスト・ジャパン; 2HJ)への食品寄付を始めたことで、食品ロス問題に携わるようになりました。今から15年前のことです。
2008年から2HJの会議に参加していましたので、「フードドライブ」という言葉や意味は知っていましたが、当時はまだ一般的ではなく、「ドライブ」という言葉から、車の運転を想起する人も多くいらっしゃいました。
拙著『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新書)に書きました通り、drive(ドライブ)とは、寄付を募集するなどの運動の意味もあります。(a Red Cross drive for contributions:赤十字募金活動)「フードドライブ」は、食品の寄付を募るための活動を指します。
本記事では、1993年から30年間続いている米国のフードドライブについて解説しました。日本でも、このような取り組みができればいいなと願っています。
「今日の書籍」コーナーでは、亡くなった坂本龍一さんと福岡伸一さんの共著、「今日の映画」コーナーではカンヌ受賞作品を紹介しています。
長野県・東信のうまいもの パル通信(120)
6月19日に配信した120号では、「長野県・東信のうまいもの」をご紹介しました。この「うまいもの」シリーズを楽しみにしていらっしゃる読者の方がいます。ありがとうございます!
「東信(とうしん)」とは、長野県の東の地域を指します。長野県は、大きく「北信」「東信」「中信」「南信」の4つの地域に分けられています。東御市や佐久市、上田市、小諸市、軽井沢などがここにあたります。
書籍編集者の方や、企業にお勤めの方で、意外と、東御市(とうみし)に通っていらっしゃる方がいてびっくりしました。軽井沢や北海道、沖縄と違って、「ザ・観光地」というわけではないですよね。でも、京都の超名店で修行した方が店を構えていらっしゃり、エッセイストの玉村豊男さんがワイナリーを開いていたり、晩年の水上勉さんが暮らしていたりなど、「知る人ぞ知る」土地です。この記事では、写真をたくさん盛り込みました。
「今日の書籍」コーナーでは、お世話になっている筑摩書房さんの本を、「今日の映画」コーナーでは韓国版を日本版にリメイクした映画をご紹介しました。
【速報】本日、最新の食品ロス量発表 パル通信(119)
6月9日に配信した記事では、最新の食品ロス推計値についてお知らせしました。この「パル通信」は、農林水産省の方にもご購読いただいており、農林水産省と環境省が発表した当日の午前中にメールでお知らせいただいたので、すぐに「速報」としてお知らせしました。
日本の政府の発表には、英国や米国を倣ってほしいと願う点があります。それについては、農水省と環境省の方にお願いしました。いま検討してくださっているとのことですので、実現したら大変ありがたいと思っています。
10年前と比べたら、この「食品ロス」の分野の動きは非常に活発化してきました。主要メディアに登場する回数が増えたことについても、拙著『北欧でみつけたサステイナブルな暮らし方』(青土社)のあとがきに書いています。
大雨で運休、乗客に食料 毎回「賞味期限切れ」を報じるメディアは何を伝えたいのか パル通信(118)
企業やNPOなど、組織はプレスリリースを配信し、それをマスメディアが取り上げます。でも、メディアの役割は、流れてきたリリースを、ただ機械的に取り上げ、そのまま報じることなのでしょうか。「ニュース」とは、数ある情報の中から取捨選択したものではないでしょうか。
6月4日に配信した118号では、JR西日本が非常時に配った備蓄食品が賞味期限切れだったことを報じたメディアについて問題提起しました。「パル通信」は、全国紙の記者の方が複数名、購読してくださっていますので、ぜひ考えていただきたいと思っての配信でした。
「今日の書籍」コーナーでは「料理」と「本」のテーマを組み合わせた書籍を、「今日の映画」ではユナイテッドピープルが配信している映画をご紹介しました。ユナイテッドピープルは、私が出演した食品ロスのドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』をプロデュースした関根健次さんが代表をつとめる会社です。
編集後記
6月24日から奈良・京都へ取材に来ています。33年ぶりの再会、というお二人の面会の場に取材で立ち会うことができました。今回も実り多い滞在でした。
食べ物に対し、敬意を抱いている人やお店、商品を選ぶことが、消費者の責任であり、食品ロスを減らすことにつながると感じます。
明日から7月ですね。2023年の前半戦が終わって、後半が始まります。今年1月2日から、ほぼ毎朝続けてきたオンライン英会話レッスン、今朝のレッスンで182回目となりました!
一日の積み重ねが半年になり、一年になります。月並みな言葉ではありますが、一日一日を大切に。今できることを今のうちにやっていきたいです。
2023年6月30日
井出留美
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