大雨で運休、乗客に食料 毎回「賞味期限切れ」を報じるメディアは何を伝えたいのか パル通信(118)

自然災害が発生するたびに起きる問題。「賞味期限」についての認識を正しく持つことがいかに大切かということを思い知らされます。
井出留美 2023.06.04
読者限定

全国的な大雨で、東海道新幹線は、6月2日の途中から運転見合わせとなりました(東京と新大阪の間)。6月3日午前も、東京と名古屋の間で運転見合わせになりました。このような報道をするメディアは多いですが、その背景に気候変動の影響があることまで触れている媒体は少ないと感じます。

そして、自然災害で公共交通機関がストップするたびに起きる問題、それが、乗客に配られた食品の「賞味期限切れ」です。もし思いがけず運転見合わせになり、食べ物を持っていなかったとして、配られた食品が賞味期限切れだったら、どう行動するでしょうか。

今回は、2023年6月3日付で全国紙2紙と通信社1社、ほかメディアサイトが報じた問題について、議論のきっかけにすべく、紹介します。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、7513文字あります。

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
最新研究 ミシュラン2つ星レストランで菌を使い食品ロスがおいしい料理に...
誰でも
2024年8月に最も読まれた記事 パリ五輪、余剰食料40トン以上を寄付...
サポートメンバー限定
気候変動対策、日本は世界何位?バイデン政権は気候変動対策でどのような成...
サポートメンバー限定
「世界一豊かな国」スイスで60%の食品ロスを減らしたスタートアップ企業...
サポートメンバー限定
パリ五輪 余剰食料約40トンをフードバンクへ 東京五輪は9億円以上ムダ...
サポートメンバー限定
かつて生ごみリサイクル率2.6%だった韓国、なぜ98%の資源化に成功し...
サポートメンバー限定
BBCやCNNも注目、日本人経営、カンボジアのゼロウェイスト・レストラ...
サポートメンバー限定
20年で茶農家が77%減。衰退する緑茶産業に新たな「夜」市場をつくる、...