大雨で運休、乗客に食料 毎回「賞味期限切れ」を報じるメディアは何を伝えたいのか パル通信(118)

自然災害が発生するたびに起きる問題。「賞味期限」についての認識を正しく持つことがいかに大切かということを思い知らされます。
井出留美 2023.06.04
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全国的な大雨で、東海道新幹線は、6月2日の途中から運転見合わせとなりました(東京と新大阪の間)。6月3日午前も、東京と名古屋の間で運転見合わせになりました。このような報道をするメディアは多いですが、その背景に気候変動の影響があることまで触れている媒体は少ないと感じます。

そして、自然災害で公共交通機関がストップするたびに起きる問題、それが、乗客に配られた食品の「賞味期限切れ」です。もし思いがけず運転見合わせになり、食べ物を持っていなかったとして、配られた食品が賞味期限切れだったら、どう行動するでしょうか。

今回は、2023年6月3日付で全国紙2紙と通信社1社、ほかメディアサイトが報じた問題について、議論のきっかけにすべく、紹介します。

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