11月に最も読まれた記事 ロンドンコミュニティフリッジ/発酵列車 パル通信(150)

ニュースレター「パル通信」2023年11月に最も読まれた記事を含め、11月に配信した記事をご紹介します。
井出留美 2023.11.30
誰でも

こんにちは。パル通信にご登録いただき、いつも食品ロス削減の活動を支援いただいて、ありがとうございます。ニュースレター「パル通信」150号では2023年11月に最も読まれた記事をふくめ、11月に配信したサポートメンバー向け記事のエッセンスをご紹介します。

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目次

  • ロンドンコミュニティフリッジ見聞 パル通信146号

  • 米国、食品ロス削減の法案提出、その最大のポイントとは パル通信147号

  • 発酵列車と甘酒づくり 第13回全国発酵食品サミットin恵那市 パル通信149号

  • ドバイへ進出し食品ロス削減に挑む企業を取材 パル通信148号

  • 「パル通信」サポートメンバー大歓迎!

  • 編集後記

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ロンドン コミュニティフリッジ 見聞 パル通信(146)

2023年11月に最も読まれたのは、ハローズの太田光一さんによる英国・ロンドンのコミュニティフリッジ訪問記でした。ハローズは、岡山県に本社を置き、中国・四国地方で24時間365日営業のスーパーマーケット100店舗以上を展開している企業です。太田さん、ありがとうございました!

コミュニティフリッジは、スペインや米国、英国、インドなど、海外で先んじて始まりました。日本語に訳すと「公共冷蔵庫」です。余った食品を、どんな人でも使える冷蔵庫に保管することで、必要となった人が食品を受け取ることができます。日本でも、西日本をはじめ、じわじわと広がりつつあるコミュニティフリッジ。はたして英国ではどのように運営していて、どのような食品が届くのかについて、現地の様子を解説いただきました。

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米国、食品ロス削減の法案提出、その最大のポイントとは パル通信(147)

ロンドンの記事と並んで多く読まれたのが、米国で食品ロス削減の法案が提出された記事でした。

法律に関してはフランスの動きが早く、食品廃棄を防ぐ法律も2016年に世界で最も早く成立しました。一方、米国も、余剰食品の活用など、食品ロスを再利用する面に関してはさまざまな法律や条例があります。データの一括管理や発信の仕方も日本政府に見習ってほしい点です。この記事も、関心高くお読みいただきました。

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発酵列車と甘酒づくり、第13回全国発酵食品サミット in 恵那市 パル通信(149)

岐阜県恵那市の発酵列車と甘酒づくりの記事も多くの方にお読みいただきました。2008年に第1回サミットが開催された、全国発酵食品サミット。このたび第13回目のサミットが岐阜県恵那市で開催され、行ってまいりました。

発酵列車には今年3月にも乗ったので、一年に2回乗ったことになります。電車好きの方には、岐阜県恵那市の「明知(あけち)鉄道」がさまざまな企画列車を走らせており、おすすめします。

「発酵食」をとりまくさまざまなことを広く多くの人に伝えるための手段として、毎年の全国各地でのサミット開催、企画列車、甘酒づくりのワークショップ開催など、広報のやり方としても参考になりました。

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ドバイへ進出し食品ロス削減に挑む企業を取材 パル通信(148)

本日11月30日から、いよいよCOP28が開催されます。その開催国であるUAE・ドバイの話題です。

COP(コップ)とは、「Conference of the Parties」の略です。日本語の正式名称は「気候変動枠組条約締約国会議」です。COPでは、気候変動に関する重要な課題が議論されます。その「28回目の会議」が「COP28」と呼ばれるものです。昨年2022年にはエジプトでCOP27が開催されました。

ドバイで食品ロス削減に挑む企業の創設者と、先月10月にお会いしてお話する機会が得られました。パル通信サポートメンバー、株式会社スコープの小川さんにお声がけいただき、取材することができました。小川さん、ありがとうございました!ドバイへ進出した企業がどのような取り組みをしているかについて、記事でご紹介しました。

来月12月には、私もドバイの学生に向けて食品ロスの講演をする予定です。

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「パル通信」サポートメンバー大歓迎!

2008年から関わっている食品ロス問題、15年経って、ようやく認知が広がってきました。2016年に国会議員の竹谷とし子さんらとともに食品ロスの講演巡業をすることで、2019年の日本初の「食品ロス削減推進法」成立・施行のきっかけも作ることができました。

「パル通信」は、2021年にtheLetter編集部からお声がけいただき、2021年9月からはじめて、今年で2周年となりました。ニューヨークなど海外へ渡航して食品ロスの会議に参加したり、国内各地で取材したりして、独自の内容をお届けしています。食品ロス削減にとりくむ企業の国際連合にも所属し、定期的に届く海外の内容も翻訳してお届けしています。広告収入はなく、読者のみなさまからのサポートのみで成り立っています。

いただいた購読料は、theLetter編集部と按分して受け取っており、取材のための旅費交通費や海外への渡航費などに充当し、食料を必要とする方への寄付もおこなうことができています(国連機関には2002年から毎月、20年以上、寄付を続けています)。

サポートメンバーになっていただくと、交流会やFacebookコミュニティにご参加いただけます。これまで6回のオンライン交流会を開催し、その中で食品企業の方同士がお知り合いになって仕事につながる事例も誕生しました。また、記事を読んで実際に食品表示を改善してくださった方もいらっしゃいます。私も、パル通信のコミュニティを拝見して初めて気づいたのですが、食に関して意識の高い方や食以外の職業の方など、海外を含め、北海道から沖縄まで多様な方々が集まってくださって、とてもうれしく思っています。

第7回のサポートメンバー限定交流会は、2024年1月9日、初の対面で開催します。サポートメンバーへのご加入、大歓迎です!「パル通信」サポートメンバーの購読料は4つの選択肢からご自身で選択できます(1ヶ月あたり、珈琲専門店のコーヒー1杯500円〜)。現在サポートいただいている方も、今はそうでない方も、私の活動をサポートいただける方は、ぜひ、下記のボタンから自由に価格を設定してみてください。

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編集後記

11月30日から12月12日までドバイで開催されるCOP28。食料システムに関してはこちらのページに詳細が記載されています。また、私がテーマとしている「食品ロス」に関して議論されるのが12月8日です。私も12月8日の時間をいただいて食品ロスについて講演します。

来月12月1日には大手ホテルの社員のみなさま向けに講演をおこない、ホテルにおける食品ロス削減の実現を目指します。12月6日には和歌山県の生活協同組合連合会へ食品ロスの講演に伺います。12月8日がCOP28、UAEドバイの講演です。12月には、内閣府のムーンショットのプロジェクト会議、食品ロスの国際基準を決める会議、水産庁の委員の会議、東京都千代田区の廃棄物削減に関する会議など、なぜか12月に会議が集中しています....。監事をつとめている「おてらおやつクラブ」の会合も奈良で開催されます。

いよいよ師走ですね。一日一日を大切にしていきたいです。

2023年11月30日

井出留美

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