9月に最も読まれた記事 メディアが報じない/睡眠分析するホテル/B Corp認証/NY パル通信(139)

2023年9月に最も読まれた記事をご紹介します。
井出留美 2023.09.30
誰でも

こんにちは。パル通信に登録いただき、食品ロス削減などの活動をサポートしていただいてありがとうございます。今は講演で北海道に来ています。今号139号では、2023年9月に最も読まれた記事をはじめ、9月中に配信しました記事をご紹介します。

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*お知らせ:サポートメンバー限定、第6回オンライン交流会は10月15日(日)午前9:30-10:30です。今回は、出席希望の方にのみ、開催前にzoomのURLを送ります。この機会にサポートメンバーへの登録を希望される方は、下記登録ボタンから手続きください。手続き方法がわからない場合は、このニュースレターに返信してくださいね。

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メディアが報じない 国連サミットでの食品ロスの議論とは パル通信(135)

2023年9月に配信した記事で最も開封率の高かったのは、国内メディアではほとんど報じられなかった、160か国以上が参加した国連食料サミットでの食品ロスの話題についてでした。

重要な内容であるにもかかわらず、通信社1社と専門紙1社のみが報じ、通信社の配信を受けて地方紙4紙が報じたのみにとどまりました。

このとき登壇していた2名の方は、先日渡航したニューヨークの食品ロスの会議でも登壇していました。ニューヨークではClimate week(気候週間)と称して、気候変動の問題を議論するイベントも同時開催されていました。一人の登壇者は、「(食品ロスと気候変動を)別々に議論するのでなく、一緒に議論すべきではないか」と発言していました。

来る11月に開催されるCOP28ではどのような内容が話し合われるのか、期待されます。

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日本初、睡眠分析してくれるホテルに泊まってみた ただ寝るだけでOK パル通信(137)

睡眠分析してくれるホテルの記事も多く読まれました。ホテルにチェックインする際、睡眠分析を希望するか否かを聞かれますので、無理に分析してもらう必要はありません。

「希望する」を申し込んだ場合も、何か特別にする必要はなく、ただ寝ていればいいだけです。詳しいレポートは、チェックインから数日後にメールで届きます。

私が泊まった際に受け取ったレポートを、恥ずかしながら、記事で開示しました。

眠っている間の呼吸障害など、早くに知っておけば命が救われる場合もあります。このホテルは医療行為を施しているわけではありません。が、医療にかかる一歩手前の参考として、ホテルに泊まるだけで入手できるこのレポートも生かされるのではないかと思います。

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「良い会社」って何だろう?規模や財務じゃない基準で世界の良い会社認めるB Corp認証 パル通信(134)

兵庫県神戸市、株式会社オシンテックの小田一枝さんに寄稿いただいた内容も、関心高く読んでいただきました。

B Corp認証(Certified B Corporation)は、米国・ペンシルベニア州の非営利団体B Lab(ビーラボ)が始めた仕組みです。限りなく財務拡大を求めるのでなく、社会的かつ環境的なパフォーマンスや透明性、説明責任などの基準をクリアした企業に認証を与え、世界に「良き会社」のムーブメントを起こしていこう、とするものです。

日本での取得企業はパタゴニアやダノンなど、2023年9月時点で31社のみ。小田一枝さんが寄稿してくださった時から1社増えましたが、まだ数が限られます。

長野県上田市のバリューブックスが出版した書籍『B Corpハンドブック』。その監訳をつとめた鳥居希さんの「日本語版まえがき」は、バリューブックスの公式サイトで読むことができます。

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食品ロスに関する世界の認証制度とは? パル通信(136)

食品ロスに関する世界の認証制度や日本の顕彰制度などについて、136号で解説しました。

認証に関しては、飲食業や小売業などを対象とするものが多いようです。日本だと、環境に関する規格である ISO14001が知られているかもしれませんね。ISOは、非営利法人であるInternational Organnizational of Standardizationの略で、「国際標準化機構」と訳されます。スイスのジュネーブに本部があります。

ISO14001の国別取得数を調べたら、ほかの国はひと桁が多いところ、日本は、なんと13,994も取得しているんですね...(びっくり)。品質に関するISO9001を見ても、日本は25,450と飛び抜けて多いです。食品安全に関するISO22000も日本はトップです。

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ニューヨークの生ごみ専用スマートコンポスト、15か所まわってみた!パル通信(138)

パル通信87号で、ニューヨーク在住ジャーナリスト、黒部エリさんが寄稿してくださった、生ごみ専用のスマートコンポスト(スマコン)。写真をたくさん盛り込んでくださっていたからとてもわかりやすかったです。

そして今回、食品ロスの会議でニューヨークへ渡航したので、現場で確認することができました!雨の中、15か所をまわって写真を撮り、さらにコンポストの機械の中に、本当にNY市民からの生ごみが投入されているのか、写真を撮ってきました。

ニューヨーク市のチャレンジ精神が素晴らしいと感じます。生ごみ(food waste)に加えて庭のごみ(yard waste)、いわゆる落ち葉や剪定枝なども、ごみとして焼却や埋め立てなどで処分するのでなく、資源として活用していくと宣言しています。

韓国にも、従量課金制の生ごみポストがあります。イタリアやスウェーデン、デンマークなど、ヨーロッパでは、生ごみや落ち葉、剪定枝などは「Organic」というくくりでごみ箱に表示し、集めたものを資源として活用しています。

日本では実現できないでしょうか。もうすぐ落ち葉の季節がやってきますが、ごみ袋満杯の落ち葉を見ていると、「ああ、これを全部燃やすんだろうな」と思って、もったいないと思ってしまいます。

食料資源や飼料、肥料など、いろんなものが「ない」「(値段が)高い」などと嘆くのでなく、あるものでまかなう、あるものを資源として活用すれば、その嘆きは部分的に解消されるのではないでしょうか。

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以上、2023年9月に配信した記事をご紹介しました。

サポートメンバー向けの第6回オンライン交流会は、2023年10月15日(日)午前9:30-10:30に開催します。今回は、出席希望を知らせてくださった方にのみ、後日、zoomのURLをお送りします。希望する方は、このニュースレターに返信いただけますよう、お願いします。この機会に、サポートメンバーへの登録を希望する方は、登録ボタンから手続きしてください(わからない場合は、このニュースレターに返信してください)。

9月最後の日、いい日にしましょう!

2023年9月30日

北海道にて

井出留美

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