ニューヨーク後編 ヤンマと旨いものと食品ロス情報 パル通信(72)

2022年9月、ニューヨークへ渡航しました。10月8日に配信した、パル通信71号の「ニューヨーク前編」に続いて、72号では「ニューヨーク後編」をお届けします。
井出留美 2022.10.13
読者限定

2022年9月中旬から下旬にかけて、ニューヨークへ渡航しました。コロナ禍をまたいで、2年半ぶりの海外です。NY本場のベーグルや、マンハッタンのスーパーなどを紹介した、前編のスーパーマーケット視察に続いて、今回は、レストラン、会議の様子、ファッション、そのほかについてお伝えします。

なお、有料(月額500円、税込)読者さん限定の、第2回オンライン交流会は11月13日(日)日本時間の午前9:30から10:30に開催予定です。第1回は、海外も含めて、20名!のさまざまなバックグラウンドの参加者がいらして盛り上がりました。11月13日の第2回にも、パラグアイやニューヨーク、日本全国から、さまざまな職業の方が参加していただける予定です。Facebookの非公開グループにもご参加頂けます。この機会に有料会員のご登録と11月13日のご参加をお待ちしています!(交流会のご参加については、後日あらためて出欠を伺います)

  • p.s. kitchen

  • プラントベースフード(植物性食品)

  • クイーンズヤード

  • YAMMA(ヤンマ)の服

  • 食品ロス削減メンバーとの会合

  • 食料問題の会議(ClimateWeekNY)

  • NYに「リトル・アマル」登場

  • ニューヨークのスズメ

  • JAPAN FES NEW YORK

  • 今日の書籍

  • 今日の映画

  • 編集後記

p.s.kitchen

p.s.kitchenは、ヴィーガン向けのレストラン。働いている人たちは、全員、さまざまな事情で前職を辞めなければならなかった人たち。いわば、セカンドチャンスを与えられた人たちです。その方々を雇用し、収益は、国内外のコミュニティーを支援しているチャリティにも寄付されます。このアイディアを考えたのは、後述する寺尾のぞみさんのお友達で、モルガンスタンレーのマネジング・ディレクター。彼女がこの店の共同オーナーをつとめているそうです。

このレストランで、私は植物肉(代替肉)、ビヨンドミートのハンバーガーを頼みました。ビヨンドミートは2009年に設立した、カリフォルニア州の企業で、植物肉の製造と販売をおこなっています。

ビヨンドミートのハンバーガー(筆者撮影)

ビヨンドミートのハンバーガー(筆者撮影)

写真で、その大きさが伝わるかどうか・・・日本のハンバーガーに比べて大きいです。ドギーバッグが頼めるかどうかを確かめたかったので、一緒にいたYAMMA(ヤンマ)の山崎ナナさんがドギーバッグを頼んだのと同時に、私も頼んでみました。すぐに持ってきてくださいました。

持ち帰りのバッグ(筆者撮影)

持ち帰りのバッグ(筆者撮影)

日本では、食べ残しの持ち帰りは禁じられることが多いですが、米国では、ほとんどそのようなことはないとのこと。

この店は、ニューヨーク在住のジャズミュージシャン、宮嶋みぎわさん(下の写真、右手前)が予約してくださいました。みぎわさんは、私が2015年に通っていた出版講座へ、ここ最近、オンラインで受講された方です(私は14期、みぎわさんは18期)。みぎわさんが、ニューヨーク在住の日本人女性を紹介してくださいました。ここでの出会いは、私にとって、とても大きな意義がありました。みぎわさんに感謝です。

そして、この店は、会にも参加してくださった寺尾のぞみさん(写真、右、奥から2番目)のお友達が共同オーナーのお店だそうです。(のぞみさんのお父さまは、私が勤めていたライオン株式会社の副社長を務めた方でした)

ニューヨーク在住の日本人女性と(撮影:レストランの方)

ニューヨーク在住の日本人女性と(撮影:レストランの方)

***

プラントベースフード(植物性食品)

ビヨンドミートは、p.s.kitchenで、ハンバーガー以外のメニューにも使われていました。前回のパル通信(「ニューヨーク前編」)ではスーパーの視察をお伝えしました。スーパーでも、プラントベースの食品(植物性食品)の品揃えがかなり増えています。たとえば肉、ミルク、チーズ、ヨーグルト、アイスクリームなどです。

イタリアの方も、イタリアのスーパーに植物性食品のコーナーができているとのことでした。プラントベースのミルクは、日本でも少しずつ売り場に並んできています。豆乳は以前からありますね。そのほかアーモンドミルク、オーツ麦のミルク(オーツミルク)などがあります。

***

クイーンズヤード

ハドソンヤードの中にあります。クイーンズヤードは、店内が広々していて、ソファー席は眺めもよく、とてもよかったです。おすすめはクラフトビールのIPA。これは蛇足ですが、お手洗いの個室が、日本の3倍か4倍ぐらいあるのもおすすめポイント。

YAMMA(ヤンマ)の服

受注生産で「ロスの出ない服」とご紹介したところ、私のNY渡航の中で、このYAMMAに一番興味があります!と、SNSのコメント書いてくださった読者さんがいらっしゃいましたので、YAMMAについてご紹介します。

パル通信69号でも「今日の書籍」で『YAMMAの服にできるコト』(小学館、山崎ナナさん)をご紹介しました。この本の著者で、(私の中での)通称「ロスの出ない服」YAMMA(ヤンマ)の山崎ナナさん、前述の宮嶋みぎわさん、弁護士の小林陽子さん、ジャーナリストの黒部エリさんの5人で集まり、前述のクイーンズヤードでYAMMA(ヤンマ)の試着会を実施しました。

黒部エリさんと、昼食後に屋上菜園の見学をして、14:30にこの店に入りました。かれこれ20時ぐらいまでいたでしょうか・・・とても居心地のいいお店でした。この「ヤンマーズ」の皆さんとは、帰国後もやり取りしていて、しみじみ幸せを感じています。

左から宮嶋みぎわさん、山崎ナナさん、小林陽子さん、黒部エリさん、筆者(撮影:レストランの方)

左から宮嶋みぎわさん、山崎ナナさん、小林陽子さん、黒部エリさん、筆者(撮影:レストランの方)

私はNYで3着、帰国してから3着、YAMMAの服を購入しました。YAMMAは受注生産です。定期的に開催される受注会に参加を希望の方は、YAMMAの公式サイトからメールアドレスを登録してみてください。

そして、日本で購入する手段の一つにYahoo!ショッピングがあります。「YAMMA  会津木綿」などで検索すると、タックスカートなどが色違いで出てきます。私はSimon s&co.というお店で購入したところ、翌日には届いてびっくりしました。丁寧に対応してくださいました。関心を持ってくださった読者さん、ぜひ検索してみてくださいね。

YAMMA(ヤンマ)の服を着て東京都千代田区主催の講演会に臨みました(撮影は東京駅前で記念撮影していた外国籍の方)

YAMMA(ヤンマ)の服を着て東京都千代田区主催の講演会に臨みました(撮影は東京駅前で記念撮影していた外国籍の方)

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