明日から開催:COP30で注視すべき4つの重要課題 食品ロス削減は気候変動対策100位中3位
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ニュースレター「パル通信」279号では、2025年11月10日からブラジルのベレンで始まる国連気候サミット、COP30(国連気候変動枠組み条約 第30回締約国会議)で注目すべき4つの重要課題と、食品ロス削減が気候変動対策100位中の3位であることについて解説します。
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COP30で注目すべき4つの重要課題とは
2025年11月10日から開催される国連気候サミット(COP30)は、気候行動の転換点となるべきでしょう。なぜなら猛暑・火災・洪水など、毎年のように自然災害が激化する一方で、一部の国や企業は気候対策を後退させているからです。
気候変動は、食料確保を難しくします。そればかりか、食品ロスの発生によって、気候変動への影響がますます大きくなっていきます。
ここでは、WRI(世界資源研究所)の専門家が、今回のCOP30で注目すべき4つの重要課題だと指摘した点をお伝えします。
1)新たな気候公約(NDC)の水準は?
世界各国は、2025年、新たな気候公約(NDC)(参考情報1)を提出する予定です。
しかしながら、これまで提出された内容は、世界の気温上昇を抑えるために必要な水準を大きく下回っています(2)。
COP30では、各国がこのギャップに対応し、そのギャップを埋めるための具体的な行動計画を提示しなければなりません。
以下の世界地図が前回のNDCの提出状況です。日本は青です。
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青 提出済み:より野心的な排出削減目標
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水色 提出済み:追加の排出削減無し
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赤 提出済み:当初のNDCと比較不可能
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グレー 未提出
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薄いグレー データなし
WRI(世界資源研究所)
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