ホールフーズマーケットが16日発表した業界初の新技術導入による食品ロス削減プログラムとは
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ニュースレター「パル通信」285号では、米国のスーパーマーケット、ホールフーズマーケット(Whole Foods Market)が現在も継続しておこなっている支援活動と、2025年12月16日、新たに発表した食品ロス削減プログラムについて解説します。
<お知らせ>
*12月5日に90分、6日に100分の講演をした後、7日から声帯炎で声が全く出なかった件、往復2時間かけて専門病院で点滴を毎日打ち、すこしだけ声が出るようになってきました。治療法や解決策など寄せていただいたみなさま、ありがとうございます。感謝申し上げます。
*本日2025年12月21日(日)15時より、奈良・東大寺で、新著『おやつのおぼうさん』(くもん出版)の出版を記念したトークイベントとサイン会をハイブリッド形式で開催します。昨晩ご質問いただきましたが、東大寺に来られる方は、申し込みなくても直接いらしていただいて構いません。
*拙著『おやつのおぼうさん』は、印税の一部を認定NPO法人おてらおやつクラブに寄付します。バリューブックスでご注文いただくと、売上の20%がおてらおやつクラブに寄付されます。
ホールフーズマーケットは地域密着型の非営利団体へ年に2回、活動資金提供
ホールフーズマーケットは、食料アクセスや環境保護の分野で活動する地域密着型支援団体へ、年に2回、活動資金を提供しています。申請した団体のうち、選考で選ばれた団体が資金を入手できます(参考情報1)。
ホールフーズマーケットは食品系のスーパーマーケットですが、現物支給だけでなく、活動資金まで定期的に提供しているのですね。
米国・シカゴのホールフーズマーケット(筆者撮影)
ホールフーズマーケットは冷蔵庫のついたバン(車両)を提供
ホールフーズマーケットが提供しているのは資金だけではありません。地域密着型の食品支援団体へ、冷蔵機能のついた車両を寄贈しています(2)。
ホールフーズが提供するこの車両は、年間100万ポンド(約453トン)以上の食品を運ぶことが可能です。これは、年間で、およそ86万6千食分に相当します。これは支援団体にとってもありがたいことではないでしょうか。
ホールフーズマーケットは最寄りの店舗で支援団体へ現物寄付
ホールフーズマーケットは、地域密着型の非営利団体に対し、現物(食品)を支給しています。支援団体は、冒頭で紹介した資金提供とは別に、食料品そのものを受け取ることができます(3)。
ホールフーズマーケットが現物支給するのは、おもに非営利団体です。ただし、すべての要請に応えることができないことを公式サイトで断っています(4)。
また、個人や政治団体、営利企業や、人種・民族・文化集団に差別する団体には寄付できないことについても公式サイトで明言しています(3)。
日本のスーパーマーケットなど、食品関連企業で、食品の寄付だけでなく、資金や車両まで寄付している企業は少ないかもしれませんね。
私が3年間広報としてつとめていた日本初のフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンにも、企業からの車両提供があり、ボランティアドライバーさんがその車両を使って支援食料を運搬しており、大変重宝していました(5)。
では、次に、ホールフーズマーケットが2025年12月16日に発表した、企業との連携による新たな食品ロス削減プログラムについて見てみましょう。
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コラボ実績
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