2025年の食品ロス削減はこうなる!米国ReFEDが発表した5つの予測内容とは
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ニュースレター「パル通信」223号では、米国で食品ロス削減に取り組む非営利組織、ReFED(リフェッド)が発表した「今後の見通し 2025年の食品ロス予測」について5点、解説します。米国の状況に関してですが、日本に共通する部分も、米国特有の状況も、両方あります。
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2024年の米国での食品ロスに関する動向
2024年は、食品ロス削減に関する新たな国家戦略がホワイトハウスから発表されました(1)。また、食品小売業の大幅な食品ロス削減を示す画期的な分析もありました(2)。
2024年は、米国の官民両方のセクターにおいて、食品ロス削減に関する大きな動きが見られました。米国は食品ロス削減に進展をもたらす好機を迎えています。2025年は、さらなる進展が見られるであろうと、ReFED(リフェッド)は予測しています。
それでは、ReFED(リフェッド)が予測する2025年の食品ロス削減の傾向について、5点、見ていきましょう。
その1 食品価格高騰への解決策としての食品ロス削減
ReFED(リフェッド)の分析によると、平均的な米国人4人家族は、年間3,000ドル以上の食料品を廃棄しています(3)。日本円に換算すると47万3,597円にもなります!
それだけ捨てていながら、米国のシンクタンクであるピューリサーチセンターの調査によると、米国人の4分の3にあたる人が、食品や消費財の価格や値上げに対して強い懸念を抱いていることがわかっています(4)。