トランプ政権、80万ドルで購入した500トンの緊急支援食料を13万ドルかけて焼却処分

ニュースレター「パル通信」259号では、米トランプ政権が500トンの緊急支援食料を13万ドルかけて焼却処分する件について報告します。
井出留美 2025.07.18
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ニュースレター「パル通信」259号では、米国のトランプ政権が500トンの緊急支援食料を、13万ドルかけて焼却処分する件について報告します。日本のマスメディアは7月16日まで報じていませんでしたが、海外メディアが2025年7月14日から16日にかけて3日連続で報じています。

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食関連イベントのお知らせ

1、2025年7月26日(土)13:30から16:30まで、新宿NPO協働推進センター主催、新宿区後援で、「食品ロスをゼロにしていくためには」と題したシンポジウムがハイブリッドで開催されます。私も冒頭ですこしお話します。会場では拙著『私たちは何を捨てているのか』(ちくま新書)の販売もおこないます。会場参加とオンライン参加、詳細や申し込みはこちらから。

2、2025年8月21日(木)19:00-21:30まで、渋谷で、食品ロスのドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』劇場公開5周年を記念してのオールスターズ上映トークイベントが開催されます。私も映画出演者の1人として登壇します。会場参加のみ、詳細や申し込みはこちらから。

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トランプ政権、500トンの緊急支援食料、13万ドルかけて焼却処分を命じる

米トランプ政権は、海外で必要な人への500トンの緊急支援食料を、送る代わりに焼却処分するよう命じました。このことは、2025年7月14日、The Atlanticが報じています(1)。

もともとは、バイデン政権の終盤ごろに、USAID(米国国際開発庁)が、緊急支援食料としての高エネルギービスケットをおよそ80万ドルで購入したのでした。

5歳未満の子どもにとって必要な栄養素が摂取できるもので、自然災害で家を失った人や、戦争から逃れてきた人などが使う目的でした。

現在、ドバイの倉庫に保管されており、2025年じゅうに子どもたちに配布される予定でした。

500トンという量は、約150万人の子どもたちが1週間食べていけるだけの食事に相当します。The Atllanticによれば、7月15日に賞味期限を迎えるとのこと。

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7月1日にUSAID(米国国際開発庁)を閉鎖、民主党アダム・スミス議員は「無駄遣い」と激しく非難

The Atlanticが7月14日に報じたあと、7月15日にはDaily Express U.S.がこの件を報じています(2)。

The Atlanticは、この緊急支援食料が「80万ドル」だと報じていますが、Daily Express U.S.は「8億ドル」($800,000,000)の価値がある、と報じています。ただ、記事の後半では「80万ドルで購入」と書いてあるので、購入金額は80万ドルでも8億ドルの価値がある食料、という意味なのかもしれません。

当初、緊急支援食料はアフリカや中東の貧困層の子ども向けに用意されていました。しかし、トランプ政権は、2025年初めに、海外支援に関する予算を83%削減したあと、今月7月1日にはUSAID(米国国際開発庁)を閉鎖するという決定的な措置を講じました。

米民主党のアダム・スミス議員は、この件について「無駄遣いだ」と、トランプ氏を激しく非難しています。

アダム・スミス議員は、Xで次のように投稿しました。

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