フードバンクでなく「フードリカバリー」とは?生鮮食品を年22万トン回収 米ニューイングランド最大の団体を取材
こんにちは。ニュースレター「パル通信」にご登録いただき、ありがとうございます。2025年8月9日に販売を始めたマクドナルドのハッピーセット、2025年2月、5月に続いて8月の「ポケモンカード」でも、大量購入、転売、食料廃棄が起きているようです。Yahoo!編集部からオーサーコメント依頼があり、何度かコメントを書きました。
ニュースレター「パル通信」264号では、フードバンクでなく「フードリカバリー」団体と呼ばれる組織を米国で取材した内容をお届けします。米国ニューイングランドで最大のフードリカバリー団体は、野菜や果物など生鮮食品を年に22万トンも回収し、活用しています。なぜ彼らは自分たちのことを「フードバンク」でなく、「フードリカバリー団体」と呼ぶのでしょうか。
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米国ニューイングランドとは
この団体の説明に「ニューイングランド最大」とあります。まず、ニューイングランドがどこを指すのか、おさらいしてみましょう。
ニューイングランドは、米国北東部の地域を指します。具体的にはメイン州、バーモント州、ニューハンプシャー州、マサチューセッツ州、コネチカット州、ロードアイランド州からなります。以下の地図をご覧ください。
なぜ「フードバンク」でなく「フードリカバリー団体」と呼ぶの?
余っている食料を受け取って必要なところへ届けるのなら「フードバンク」という呼び名でもよさそうです。この団体は、公式サイトで次のように述べています。
We never “bank” food.(私たちは食品を"貯めておく"ことはしません)
つまり、受け取ってから倉庫に貯めておくのではなく、受け取ったらすぐ、その日のうちに必要な組織へ渡すから「フードリカバリー団体(Food Recovery Organization)」と呼ぶそうです。
スプーンフルズ(spoonfuls)、マサチューセッツ州の団体
この団体は「スプーンフルズ(spoonfuls)」と呼ばれるNPO法人です。
マサチューセッツ州の中でも、中心部のボストン市からは離れた、ニュートン(Newton)というところに拠点を置いています。下の地図、赤い場所がスプーンフルズの拠点です。

スプーンフルズの拠点(Google Mapより)
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