余剰食品からクラフトビール、世界各国の興味深い事例 ーパン・コメ・麺・シリアルなど
こんにちは。ニュースレター「パル通信」にご登録いただき、ありがとうございます。4月3日から10日まで、長崎県壱岐や博多、久留米、佐賀などをまわってきました。4月17日から20日までは京都へ行きます。関西のみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。4月17日には13時からと18時からの2回、出演映画「もったいないキッチン」上映でトークをします。場所は京都ことぶき、申し込みはこちら。4月19日午後にはアースデイ京都で新著の紹介を少しだけ、あと販売もおこないます。
ニュースレター「パル通信」240号では、食品ロスとして捨てられてしまう運命にあるパンや米飯、麺やシリアルなどからクラフトビールを製造する、世界各国の興味深い事例についてご紹介します。
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廃棄されるパンから作ったビール「TOAST(トースト)」
まず最初に紹介するのは英国の社会活動家、トリストラム・スチュアート(1)が立ち上げたビール「TOAST(トースト)」(2)です。名前の通り、廃棄されるパンから作ったビールです。2016年から、食品ロスとなる運命にあるパンを使ってきました。廃棄をまぬがれたパンを積み重ねると、なんとエベレストの5.6倍もの高さになるそうです(トースト公式サイトより)。
2017年2月、大学の先生方と一緒に英国とフランスへ視察に行った際、ご本人に会いました。彼の書いた著書『WASTE』は、2010年、NHK出版が日本語訳し、『世界の食料無駄捨て事情』と題して出版されました(3)。2010年といえば、今から15年前。早いタイミングでしたね。トリストラム・スチュアートは15歳の時、農場があった場所に住んでいました。そこで豚とニワトリを飼い、学校の給食室から廃棄食品を無料でもらい、エサにしていたのです。給食室のほか、パン屋や八百屋、市場や農家などからももらっていたそうです。
このTOASTのビールは、米国やアイスランド、南アフリカまで広がっているとのこと(3-1)。
米飯からクラフトビール
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