世界の食品ロス意識で日本だけの異質な傾向とは?検索の関連ワードから調査 パル通信(27)

世界各国のYahoo!サイトで「食品ロス」というキーワードを検索してみました。キーワードを入れると、どんな語句が一緒に検索されているでしょう。
井出留美 2021.12.22
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確か2020年ごろ、ある大学生が「食品ロス=安売りじゃない」といったことをTwitterで書いていました。2019年に食品ロス削減推進法が施行されてからでしょうか、「食品ロス」関連の報道は増えましたが、安売りのイメージは増えてきたように思います。安く売るのが悪いわけではないのですが、そもそも食品ロスは「減らす」「出さない」ことが最優先。なのに、なんだか余る前提、余って当然のように見えてしまうのです。他の国ではどうなのでしょうか。検索エンジンに「食品ロス(food waste)」の言葉を入れて調べてみました。なぜならば、検索結果の関連ワードは、国民の意識をある程度反映していると考えられるからです。

Yahoo.comで検索した結果のスクリーンショット

Yahoo.comで検索した結果のスクリーンショット

国として調べたのは日本を含む14カ国です(日本、米国、英国、香港、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、南アフリカ、スウェーデン)。

  • データやファクトを求める傾向の国

  • いかに処理するかが論点となる国

  • 考察

  • 検索結果の関連ワードに見る日本の異質さとは

  • 「余剰食品」でも検索してみたら

***

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