「規格外野菜の安売りが農家を苦しめる」は本当か? パル通信(55)

先日、規格外野菜を安く売ると、規格品の野菜が売れなくなるので農家にとって迷惑だ、という議論がSNSで起こっていました。野菜が余って捨てざるを得ない農家の一方で、玉ねぎが高すぎて買えないという消費者がいました。今回はこの問題についてお届けします。
井出留美 2022.07.11
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フランスやニュージーランド、オーストラリア、英国、米国などでは、規格外野菜をブランド化してお得な価格で販売するという試みが広がっています。一方、「規格外野菜を安く売ると、規格品が正規の値段で売れないから、生産者にとっては迷惑だ」という議論は、以前からSNSで起こっていました。

  • 農家にとって規格外野菜の利用は迷惑?

  • 捨てられる野菜、日本は200万トン、世界では12億トン

  • 具体的な解決策とは?(販売・行政・小売・飲食店・消費者)

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