コロナと食料価格上昇 日本で食料支援が民間任せにされる理由とは パル通信(93)

2023年2月16日付の産経新聞に、『コロナと物価高で生活困窮者が急増 食料支援の「フードバンク」破綻危機』という記事が掲載されました。先進諸国では、食料支援において、国の役割は日本よりも大きいように見えますが、それはなぜでしょうか。
井出留美 2023.02.21
読者限定

2023年2月16日付の産経新聞に、『コロナと物価高で生活困窮者が急増 食料支援の「フードバンク」破綻危機』という記事が掲載されました。コロナ禍で、雇用状況が悪化し、さらにロシアによるウクライナ侵攻で食料品価格や光熱費が高騰し、フードバンクの需要が拡大しているため、とあります。

フードバンクとは、まだ食べられる食品を引き取り、食料が必要な方へとつなぐ活動を指します。また、そのような活動をおこなう組織そのものを指す場合もあります。1967年に米国で始まり、55年の歴史があります。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、7925文字あります。
  • 国の災害用備蓄食品の提供ポータルサイト

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
最新研究 ミシュラン2つ星レストランで菌を使い食品ロスがおいしい料理に...
誰でも
2024年8月に最も読まれた記事 パリ五輪、余剰食料40トン以上を寄付...
サポートメンバー限定
気候変動対策、日本は世界何位?バイデン政権は気候変動対策でどのような成...
サポートメンバー限定
「世界一豊かな国」スイスで60%の食品ロスを減らしたスタートアップ企業...
サポートメンバー限定
パリ五輪 余剰食料約40トンをフードバンクへ 東京五輪は9億円以上ムダ...
サポートメンバー限定
かつて生ごみリサイクル率2.6%だった韓国、なぜ98%の資源化に成功し...
サポートメンバー限定
BBCやCNNも注目、日本人経営、カンボジアのゼロウェイスト・レストラ...
サポートメンバー限定
20年で茶農家が77%減。衰退する緑茶産業に新たな「夜」市場をつくる、...