毎年750億本も捨てられるバナナ、食品ロス削減の意外な解決策とは?パル通信(47)
こんにちは。井出留美です。2021年9月からニュースレター「パル通信」を書いてきました。2022年6月で10ヶ月目となりました。おかげさまで読者登録が1,022名を超えた今、ニュースレターの有料化を検討することにしました。
これまでの10ヶ月間は、ニュースレターを無償でお届けしてきました。続けてきてわかったのは、執筆にあたって、毎月10時間以上の時間を要しているということです。有料化を検討し始めている理由は、書籍や海外の組織などから毎月情報を有償で入手して配信を継続するためには、情報を受け取って頂く読者の方から私の活動を支援していただくことが必要と考えたためです。ある読者の方々から「これだけの情報をいただいて無料で読んでいて申し訳ない」という声をいただいたことも有料化検討の後押しとなりました。私は、命を支え、心身を作る「食」の大切さを伝えることで、よりよい社会を作りたいと考えています。
会社に雇用されていた時には気づかなかったことですが、独立すると、毎月ゼロから仕事を作って収入を得ることになります。日本で働く多くの方は、雇用先から毎月給与を得て生活しているので、無料で何かを受け取ることに躊躇がない、ということにも独立してから気づきました。ごく気軽に「一度お会いしたい」「情報交換したい」「相談にのってほしい」と言われます。会社員時代、私は、極端な話、何に時間を使っていても給料はもらえました。でも独立した今はそうではありません。交通費も旅費も、会議室代も書籍も名刺も、全て自腹です。
有料化にあたって、毎月の価格は高く設定はせず、私がよく行っている喫茶店、ルノアールのコーヒー1杯よりも安い値段に設定しようと考えています。「記事1本いくら」という考え方ではなく、私の活動に共感してくれる方、応援してくださる方に、毎月、コーヒー1杯をご提供いただくような気持ちで、支援していただければ・・・と願っています。
なお、海外では、気候変動問題をはじめとしたSDGs関連のニュースレターを発行するジャーナリストが、独立して発信を継続できるだけの支援金が読者から集まっている事例もあります。日本では、「情報=ただ(無料)でもらうもの」といった認識が大多数で、独立した情報提供者を支援・応援する形でお金を払う文化は根付いていませんが、このニュースレター「パル通信」で、そういった流れを社会に作る第一歩となれば、あるいはそれに向けたチャレンジができれば・・・とも考えています。
なお、これまで通り、無料でお読みいただけるコースは引き続き継続いたします。月一回程度、1ヶ月間配信した内容のエッセンスをまとめてお届けしようと考えています。有料化を決定した場合、有料コースを登録してくださった方は、毎週、お読みいただけます。
有料化については、今月6月中旬ごろまでに、具体的に毎月の料金やご提供内容をかためた上で、みなさまにお知らせします。まずは、有料化を検討している状況と、その背景や理由、私が目指している内容について知っていただければ・・・と思いました。これからも、ニュースレター「パル通信」をどうぞよろしくお願い申し上げます。
バナナといえば、昔は高級品だったそうですね。今では比較的、手頃な価格で手に入るようになりました。財務省の貿易統計によれば、2020年に最も輸入量の多かった果物はバナナで、106万8,358トンです。その次がパイナップルで15万7,032トンなので、バナナは2位のパイナップルの7倍近くも多く輸入されていることになります。
そんなバナナですが、世界では年間約1,500億本ほど流通しており、そのうちの半分にあたる750億本が捨てられているそうです。すさまじい量ですね。輸入量も多いけれど、廃棄量も多い。しかも日本も含めた多くの国で、バナナは「地産地消」が難しい果物です。生産量の1位はインド。他には中国、インドネシア、ブラジル、エクアドル、フィリピンなどです。遠くの国から膨大なエネルギーとコストをかけて運んできておきながら、捨てているわけです。そこには食品ロスと温室効果ガス排出の問題があります。これを解決する方法はないのでしょうか。
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バナナの実を捨てずに救う方法
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バナナの皮を捨てずに救う方法
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バナナの茎を捨てずに救う方法
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バナナの葉を捨てずに救う方法