東海澱粉の茎わさび使用商品自主回収の件 雪印乳業食中毒事件の年、食品メーカー社員の私が体験した二度の自主回収とは? パル通信(5)
井出留美の「パル通信」では、社会にあふれる情報の中から選りすぐり、食品ロスや食関連のSDGs、サステナビリティについて解説します。なお、本記事は無料でご購読いただけます。今後も定期的に配信を受け取りたい方は、ぜひ、購読登録をお願いいたします!
なぜ雪印食中毒事件の時のことを書き残しておかなければ、と思ったのか。
東海澱粉が中国から輸入した「塩蔵茎わさび」に使われた食塩が、日本の食品衛生法では認可されていない、ヨウ素添加のものだったのです。東海澱粉は2021年9月13日にそのことを発表しました。そして東海澱粉の「塩蔵茎わさび」を使って製品を作った食品メーカー9社が、その製品を自主回収することを次々発表しています。ヨウ素とはミネラルの一種です。
雪印事件の後、厚生労働省は、食品メーカーが自主回収を決めるにあたってのマニュアルを出しました。今回、茎わさびの一件で厚生労働省に取材しましたが、受け答えを聴いていて、当の厚生労働省自身がそのことをすっかり忘れてしまっているのでは・・・?と感じました。省庁は1〜2年で人が異動します。21年も経てば世代交代しているでしょう。あの時のことがきちんと受け継がれているとは言い難い。
雪印乳業食中毒事件の起こった年、食品メーカーの社員として、私も自主回収を2度経験しました。(以下は購読登録者限定の内容です)
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- 自主回収は何が大変なのか
- 1、お客様対応
- 2、営業の取引先対応
- 3、保健所対応
- 4、商品棚から該当製品の撤去
- 5、社内は在庫の山
- 6、廃棄コストと売上減
- 7、企業としての信頼性の失墜
- 8、社員の士気が落ちる
- 今日の書籍
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- 編集後記
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