カナダ人が「牛乳1リットル300円」を納得して買う理由 パル通信(42)

日本の消費者意識は、海外に比べて遅れをとっています。今回は、国際比較を通じて、日本の消費者意識の特徴と課題について考えます。
井出留美 2022.04.22
読者限定

みなさんは普段、いくらで牛乳を買っていますか。おそらく160円くらいではないでしょうか。私が買っているのは低温殺菌牛乳ですが、それでも200円台です。一方で、カナダの消費者は、1リットル300円で地元産の牛乳を買っていますが、価格に対して不満を持っていないそうです。もっと安い牛乳を手に入れようと思えば、アメリカ産を買うこともできるにはできるにもかかわらず、です。なぜ、カナダ人はあえて高い牛乳を買うのでしょうか。そこには、日本と先進諸外国における消費者意識の差があるようです。

  • 314名アンケート結果と日本の消費者意識

  • なぜカナダの消費者は1リットルの牛乳300円に不満を持たないのか

  • 日本と海外の消費者意識の違いはなぜ生まれるのか

  • どうすれば日本に健全な消費者意識が育つのか

***

この記事は無料で続きを読めます

続きは、6809文字あります。

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
世界初!世代別の食品ロスと温室効果ガス排出量を解明し国際誌に掲載
サポートメンバー限定
出された料理をこんなに食べ残す?生ごみリサイクル率98%の韓国を訪問し...
サポートメンバー限定
数千ドル節約?カフェ産業世界最大のオーストラリアで大学が「食品ロス削減...
サポートメンバー限定
なぜ韓国は生ごみリサイクル率を2.6%から98%まで上げられたのか、韓...
誰でも
2024年10月に最も読まれた記事 オレゴン州「悪いリンゴ」キャンペー...
サポートメンバー限定
ポートランドで発酵力活用 100年以上の歴史を誇る企業の堆肥化施設を訪...
サポートメンバー限定
予約のとれないレストラン、シェ・パニース訪問記 昼のキッチンの裏側から...
サポートメンバー限定
売れ残りの食品を安く買えるアプリToo Good To Goを試してみ...