米国最新調査で判明!期限表示で食品を捨てる43%はどんな人? 2016年との比較や損失金額とは
ニュースレター「パル通信」234号では、米国の最新調査でわかった賞味期限による食品ロスと、どの世代が捨てているのか、その損失金額や、2016年調査との比較について解説します。
井出留美
2025.03.09
サポートメンバー限定
こんにちは。ニュースレター「パル通信」にご登録いただき、ありがとうございます。3月10日に出版する拙著『私たちは何を捨てているのか』(筑摩書房)を予約いただいた方、感謝申し上げます。
ニュースレター「パル通信」234号では、米国の最新調査でわかった賞味期限表示の誤解による食品ロスについて解説します。はたして、どの世代が最も捨てているのでしょうか。その損失金額はいくらなのか、2016年時点の調査と比べて2025年はどうだったのかなどについて、報告書をもとに解説します。
コメントがある方は、記事の末尾にあるコメント機能をお使いください。書き手にのみ返信する方法と、読者全員に共有する方法があります。
***
米国では期限表示の混乱により年間70億ドル相当の食品を捨てている
今回の調査結果は、2025年2月27日に発表されました(1)。日本では、期限表示といえば、「賞味期限」と「消費期限」です。が、米国では、「消費期限」「品質保持期限」「有効期限」「使用期限」など、期限表示の乱立により、消費者が混乱しています。これにより、米国の消費者は毎年30億ポンド(136万トン)の食品を捨てており、これは金額にして70億ドルに相当します。70億ドルは、2025年3月9日現在のレートで1兆363億円以上です(2)。
では、2016年の調査結果との比較や、どの世代が多く捨てているのかについて、くわしく見ていきましょう。
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績
